活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

サインはV

って、また古いネタですね(苦笑)。


昨日、フジテレビ系列で『サイン』が放送されていました。
監督は『シックスセンス』で有名なM・ナイト・シャマラン。この『サイン』も『シックスセンス』風のサスペンスになっているのですが……。
いえ、伏線の作り方は非常に巧いんです。死んだ妻の謎の言葉、不気味な予兆、息子の病気、娘の不可解な行動、すべてがラストに向かって一つに紡がれていく様は上質なミステリを見ている気分でした。


ただ、ストーリーそのものが、宇宙人の襲来? いくらなんでも、それはないでしょう(笑)。それだけだったら映画の中でも出てきた『宇宙戦争』を観た方がマシです。
しかも、レイ・レディ役に監督自身が出るってどういうことでしょう。最初、字幕に監督の名前が出てきたときは何の間違いだろうって思ってしまいました。
そして何より主人公が牧師でありながら神を捨てるのに、劇中で自身が述べたように、この出来事を「目の前の幸運を何かの徴(サイン)とと」らえ、神への信仰を取り戻すのもなんだかなーって感じです。


伏線は素晴らしい。でも、ストーリーはつまらない。『シックスセンス』の方が出来がよかったですね。ストーリーもそうですし、伏線の張り方やミスリードの仕方も段違いです。
つまりは宇宙人より幽霊の方が凄いってことですかね(苦笑)