- 作者: 吉岡友治
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/02/17
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かの小論文の神様も同じことを言っていました。
それが小説にも及んでいる点で慧眼と言えるものの、独自の視点かと言えば、そうでもない。
一読の価値はある、といったところですか。
- 作者: 岡野友彦
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- 発売日: 2013/02/17
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しかし今、中世は鎌倉幕府成立に始まるのではなく、荘園制の確立によって始まるとしている教科書は多い。
では、なぜ荘園制の確立が中世と言えるか、が本書の論題。
その一つの出発点として中世史の「権門体制」から出発しています。
権門とは何か、権門の一つである院宮家にとって荘園の役割とは何か。
そこから中世の王権を考えています。
権門体制の是非は論じず、一考の余地あり、としています。
そのうえで、従来の権門の複雑性を受け入れるのではなく、荘園から見た権門(特に院宮家)によって中世はスマートに考えることができる。
なるほど、新しい中世論としては面白い論考でした。