腑に落ちる。得心する。
今日、久々にこの言葉を使いたい瞬間が訪れました。
- 作者: 阿部真大
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/09
- メディア: 単行本
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この著書の「仕事」に関する部分が、とても腑に落ちました。
一つは日本の「新卒採用主義」です。
日本は新卒でなければ、まともな職に就きづらい現状にあります。とくに、ロスジェネ世代は身にしみて感じることでしょう。
それも、本人の実力というよりも社会の状況による「運」によるものです。
社会の状況が悪いから就職できない、社会の状況が良かったから就職できる、という本人の能力とは関係ないところで決まっては、モチベーションが上がるはずがありません。
そして、もう一つは「やりがい」です。
就職が「運」だというなら、いやな仕事でも就職せざるをえません。
そのモチベーション管理として、多くのビジネス書は「ポジティブシンキング」を挙げています。
しかし、本当に「ポジティブシンキング」だけで乗り越えられるのでしょうか。
現実は必ずしもそうではありません。
私自身、モチベーションを上げるために、そういったビジネス書からヒントを得ようとしました。
方法論としては「あり」と思いますが、何か腑に落ちない部分がありました。
ですが、『ハタチの原点』を読んで、初めて理解しました。
やはり、そうではないのだと。
原因は「やりがい」のないことなんだと。
なぜ、やりがいがないのかと考えると、仕事の先に面白みがないからです。
上司や先輩を見ても、誰も仕事を楽しんでいないからです。
もちろん、本書で上げているような「ワーカーホリック」もいます。
そうなりたくないから、それを見習うこともできません。
先が面白くないから、結論として仕事に「やりがい」を感じられないのです。
ビジネス書の著者たちは「ワーカーホリック」か本当に「やりがい」を見つけた人かどちらかです。
だから、ポジティブになれる。仕事が面白いのでしょう。
言い方は悪いですが、仕事に狂うか正しい仕事を見つけるか、どちらかしかない、ということなのでしょう。
ならば、私は後者でありたい。
「やりがい」のある仕事をしたい、と考えます。
最近は、正社員でいることの意義も見出すことができません。
正社員のメリットは感じられますが。
やはり、仕事を考えるべきなのでしょう。