心理学は人の心を読み、考古学は恐竜を発掘する……。
んな、アホな。と思った人は正解。
ですが、世の中の多くの人は心理学とは何か、考古学とは何か、ということを知りません。
事実、先の言葉は実際に私が言われた言葉です。
細かいことは知らなくてもいいんですが、せめて学問を修めた人間や志す人間がこんな言葉を言ってほしくありません。
要するに、大卒・大学生が、です。
当然、畑違いの学問を深く知ることはなかなか難しい。
実際、私も理工学部が具体的に何をしているのか、人から聞きかじった程度です。
ですが、こうした間違った知識がはびこっている状況はいかがなものでしょうか。
問題は、その畑違いの分野に興味を持つかどうかです。
深く追求する必要はないにしても、広範な知識は自分の能力を広げます。
池の中しか知らない人間より大海を知る人間のほうが、能力的に高いのは言うまでもないでしょう。
いくら経済的に豊かになっても、人間的に豊かでないのは貧しい。
高学歴化していく日本、せめて人間的にも豊かになりたいものです。
