- 作者: 高橋しん
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/04/30
- メディア: コミック
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- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/04/30
- メディア: コミック
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見た瞬間、即レジへ。
相変わらずダメ人間だと思います。
いえ、ダメ人間なワケじゃないです。面白いものに目がないだけなんですっ。
と自分でフォロー入れるのもいかがなものかと。
高橋しん、冬目景はやはり面白いですね。
高橋しんは『最終兵器彼女。』以降、世界の終わり系の話ばかりですが。
今回の『花と奥たん』もまた、終末系? な話です。
突然、都心に植物が繁茂し、人の住めない土地になってしまった東京。その東京で帰ってこない夫を待つ妻たち。
その一人である奥たんの物語。
……というのが概要ですが、まあ、そこは高橋しん。ほのぼの系です。
しかし、高橋しんを見ていると、やはりモチーフだけでは作品は決定しないと、つくづく感じます。
山手線内が植物に覆われるというモチーフ自体は『シャングリ・ラ』です。
しかし、あちらはSFというかファンタジーというか、その上に建造物を建て、それが物語を加速させるわけですが。
帰ってこない夫を待つ妻というモチーフは『おしまいの日』です。
こちらは妄想系で、ただひたすら「夫はどうして帰ってこないのか」を悩み、狂っていく物語です。
同じモチーフなのに、こうも違います。
もちろん、そのモチーフだけではないのですが、他の作品を見ると似てくる部分も多く見受けられます。
そこは作家の腕の見せ所なのかなと。
しかし、冬目景は次々と作品を広げる前に、『イエスタデーをうたって』とか『幻影博覧会』とか『ACONY』とかとかとか、進めていただきたいものです。