活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

(K)かまってよ、(Y)弱い子だから症候群


「誰でもよかった」「殺したかった」「かまってほしかった」


これは最近の異常殺人の言い訳です。
色々と原因はあると思いますが、直接行動に出たきっかけは「気付かれたかった」んだと思います。


たいていの場合、そういう事件を起こす人物は現実世界で上手にコミュニケーションをとれず、ネットに逃げ込むけれど、そこでもコミュに入れない人間です。
つまり、現実でも仮想でも孤独な人間です。


人は社会的な生き物です。
他人と関わって生きていく動物といってもいいでしょう。
特に、ポストモダンと言われる現代でさえ関係性は絶えません。むしろ、ネットは新しいコミュを作り出したに過ぎません。
その関係性の濃密な社会の中で、独りで生きているわけがないのです。


他人との関係性を断たれた人間は、関係性を回復しようと行動します。
ただし、ここで問題が起きます。
そもそも現実社会でコミュニケーションをとれない人間なのに、どうして関係性を作れるか、ということです。
そこで彼らは一方的な関係性を求めようとします。
それが彼らの「殺人」です。


近年、ゲーム・マンガで「痛い系」「鬱系」の作品が流行っています。
まさに、それが端的に現実を示しているのではないでしょうか。
(どこかの高尚な先生のようにゲーム・マンガが原因なんて言いませんよ。ただ、それらが現実を投影していると言いたいのです。つまり、逆の発想です。ゲーム・マンガが影響させているのではなく、ゲーム・マンガが現実に影響しているのです)


関係性の構築は一朝一夕ではできません。
長い年月が必要です。それこそKYな発言を繰り返す人は、遅かれ早かれ上記の人間の予備軍です。
ただ、そういう人間が非常に多いんですよね。
そりゃ、問題も出てきますよね。