最近、矛盾を感じます。
受験に合格させるためには「考える力」が必要だけれど、「考える力」を身につけるためには経験と知識が必要です。
つまり、卵が先か鶏が先か、という問題です。
ここでいう「考える力」とは、問題や方法の意図を理解できる力のことです。
例えば、英語のスラッシュリーディングも、句・節に分けることも同じことですが、それが同じことだと理解できません。問題があったとき、「こう解けばいいんでしょ」といってしまうことです。
そこにどういう意図が隠されているのか、まったく理解できない生徒がいます。
確かに、根本的な問題に「考える力」があります。
ですが、それは養われるものであり、最初からあるわけではありません。
16〜18年の間で培われたものが今、ここにあるわけです。
それを一朝一夕で変えるには、相当な意識改革が求められます。
それをどうするべきか、そこが問題です。