この仕事をしていると多々思うのですが、結局彼らは本気ではないんですよね。
ただ、なんとなく「MARCHに行きたい」「早慶じゃなきゃ（プライドが許さない）」と言っているだけです。
確かに、お客様である以上（本当は親御様がお客様なのですが）、相手の要望に応えることが義務です。
しかし、彼らが我々を選ぶように、我々も彼らを選んでいいのではないでしょうか。
少なくとも、真っ当に受験する気のない人間を相手にする必要はないと思うのです。
それは相手の親御様に対してもお金の無駄ですし、我々の労力の無駄です。
それよりも、どんなにレベルが低くても、「俺はバカだけど、早稲田に行きたいんですよ。そのためには何でもするよ。でも、勉強の仕方がわかんねえ。先生、教えてくれよ」と言って実践してくれれば、私は、私の持っている知識と技術のすべてをつぎ込む用意はあります。
でも、そんな生徒はいないんですよね。
だから、この業界はつまらないんですね。
少なくとも、真剣にやる生徒に対しては、こちらも真剣につきあいます。
それがなければ、予備校や塾の誰も真剣には向き合いません。
何かに対して真剣味がない連中が多いから、世の中つまらない人間が多いんですね。
一事が万事、ということですか。
