活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

アグレッシブ・ヴァンガード

新宿VILLAGE VANGUARDに行ってきました。
いやぁ、面白いですね。本屋なのに本屋らしくない。むしろ雑貨店のような感じです。
全国展開しているお店で、その店舗ごとに内容がかなり違います。聞くところによると吉祥寺や下北沢はもっと本屋っぽいとか。
ですが、こういうコンセプトのお店は好きですね。
昨今はどこへ行っても同じフランチャイズ形式が主流ですが、もはや同じことに魅力を感じません。これからの多店舗経営は最低限のクォリティを保証しながら、どれだけ各店舗の魅力が出せるか、そこにかかっています。


そういう意味で、本屋はまだやりがいのある業種です。
例えば、大手だとジュンク堂紀伊国屋、リブロ、ブックファーストがあり、中でもジュンク堂は置いていない本はない、と豪語するほどの蔵書数が誇っています。それがコンセプトですし。リブロもかつては書架が売り物だったのですが、最近は……。ほかにも有隣堂丸善三省堂、ブックガーデン、旭屋、書泉、文教堂啓文堂など、多くの書店がひしめいています。
この中で明確なコンセプトを打ち出せている書店はほとんどありません。


話は少し変わり、読売新聞でこんな記事を見つけました。
「「1か月本読まず」過半数、高齢ほど本離れ」
よくこども達に「本を読め」と説教している世代ほど、本を読んでいないこの事実。
まあ、その辺への意見は別にして、実は10、20代は本を読んでいる、この事実です。おそらくベストセラーものが多いのでしょうが、意外に本屋で見かけるのは20代です。今や、彼らが出版業界を支えているといっても過言ではないでしょう。


問題は30、40、50代です。彼らは経済力がありながら、本を読んでいない。その理由に「時間がない」と挙げていますが、そんなのはいいわけです。実際、私だって時間はないですよ。それでも通勤の電車の中で本を読んでいます。それだけで、週2〜3冊は読めますね。
そういう彼らをどうやって書店に向かわせるのか、そこが書店や出版が復活する大きなポイントでしょう。
特に、この世代はもともと本は読んでいるのです。学生時代の読書数が多いのはこの世代ですから。


本屋の魅力と可能性をちょっと考えてみました。