活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

ヲタクじゃないのよ、マニアといって頂戴(笑)

最近のお気に入り『DARKER THAN BLACK 黒の契約者』。


黒よりもなお暗く……いいですねえ、やはりセンスがいいです。BONESで監督が岡村天斎な辺りで、濃い設定ですからも、メロメロです。


突然、月と空がなくなった世界で、契約者と呼ばれる人々が生まれる。彼らは『代償』を払う代わりに能力を使うことができる。
不器用な彼らは裏社会の中で生きることを余儀なくされる。


もう最高です。しかも、その代償が心の傷に関係しているところがまたグッドです。前回の話では、煙草呑みのオペラ歌手が共鳴振動能力を得る代わりに、口に遺物を入れなければならない設定はよかったですね。本当は口に入れるものは何でもよかったのに、あえて煙草にしている理由が、かつてこどもを煙草の誤飲で死なせたことですから。


渋い、渋すぎます、岡村天斎
『Wolf's rain』のときもそうですが、この無駄に廃退的なところが大好きです。そして、物語に関係ないところまで作り込む無駄さ。
無駄こそが素晴らしい作品を生み出しているわけですね。


時間的に、その後に『ロミオ&ジュリエット』をやっているわけですが、面白いけれど、DTBほどではない。
GONZOの作品傾向に言えることですが、割と派手な作品を好む割に、ストーリーが中だるみなんですよね。『厳窟王』のときもそうですが、映像的には革新的で非常に面白かったのですが、ストーリーは序盤と終盤を見ればまあいいか、と思ってしまいます。
R&Jは底本自体がスピーディーなためか、話の展開もスムーズなのですが、古典をファンタジーに変えただけ、という印象が否めません。やるなら、オフィーリアだけでなく、シェイクスピアのさまざまな作品から持ってくればいいのに。


ちょっと気になるのが『モノノ怪』。
最初、GONZO作品かと思えば、なんと東映作品! こども向けアニメの王道がこんな作品を作るなんて。思わず前作の『化猫』を見てしまいました。歌舞伎テイストな感じが琴線に触れました。


……なんでしょう、無駄に深夜アニメを見ている気が……。