活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

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トランスアメリカ』を観ました。つーか、有楽町に行って来ました(苦笑)。
何故苦笑なのかは、『トランスアメリカ』を観れば分かります。


作品自体はよくできた感じの映画なんですけど、ホームドラマチックで映画という感じではないんですよね。
性転換をしようとする男と突然現れた息子(男が父親とは知らない)の旅行記みたいなものなんですけど、こうギャグに徹しているわけでも、社会派を気取っているわけでもなく、なんとも方向性が中途半端な感じ。
もともと、トランスジェンダーの問題を取り上げた映画だと思っていたんですが、まったく違いました。しかも、ラストシーンが「これでいいの?」というオチでしたし。


ただ一つ、この映画の凄いところは性転換をしようとしている主人公を演じているのが女性なのです。しかも、これがニューハーフに見える、見える。最初から違和感なく入り込めましたし、言われなければ気付かないほどでした(事前に知っていたのですが)。
まあ、女優さんも仕事とは言え、よくあんなことやこんなことまでするものだと感心してしまいました。
しかも、このフェリシティ・ハフマン、かなり有名な女優さんらしく数々の賞に輝いているにもかかわらず、この役ができるのは役者魂に尽きます。


しかし、麻生太郎氏が有楽町で街頭演説していましたが、生麻生を見ると「ああ、政治家に騙されそう」と思いましたね(笑)。やっぱり彼らの声って人を引きつけるものがあります。その内容はともかくとして。