活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

今年の総決算をしてみると

2011年を一言でまとめると「鬱」ですかね。
今年一年は本当にモチベーションが低かった。仕事に対するやる気がなかったように思えます。
管理職になって(そもそも自分は管理職なのか? 役職的に)、とにかくムダな会議が多い。上に方針がない、マニュアルがない、ないないづくしでした。
もちろん、自分の能力の低さにも辟易としていたわけですが、それ以上に管理職というものは、こんなにもムダなことをしているのか、世の管理職の生産性に脱帽です。


一番のムダはやはり会議。
こんなことをしても変わらないと分かっていながら、誰も何も言わない(私も含めて)。
一番まずいのは本当の意味での管理職(要するに経営に携われる役職)が、それを認識していないこと。
これでは会社は変わらないな、と切に思いました。
こんなところでは生産性も上がらないし、競争企業に負けてしかり。


かといって、それを否定しうるだけの実績も能力もないのが痛いところ。
純粋に技術力勝負ならそれもできるでしょうが、この業界はいわゆるコミュ力(ネットでよく話題になる)が勝負所です。
年齢がアドバンテージになる以上、なかなか難しい。
教育産業だと、年をとった方が(ベテランと見られた方が)安心感を与えますし、ムダに経験を積んでいる分、強いんですよね。
打破するためには、知識を身につけるしかない。


それについては一年間成長したと感じています。ある程度のレベルにあれば一年間でMARCH、早慶上智に合格させるプロセスも、自分なりに確立できたと考えています。
問題は、本当に箸にも棒にもかからないレベルの生徒の学力をどう上げるか、です。
今年の生徒も、成績が(ほとんど)上がっていない生徒はそういう生徒なんですよね。ほとんどの場合、量が足りないのが原因です。ただ、1、2名は量をこなしているのに、成績が上がっていない生徒がいます。彼らの成績がなぜ上がらないのか。この一年間、考えに考えてきましたが、いまだ結論が出ていません。
半分以上の生徒は適切なレベルと量を適切な期間で修了させているので、希望の大学、ないしは近い大学に合格すると確信しています。
残り半分の40%(全体の20〜30%か)は勉強量がまったく足りていませんでした。何度言ってもやらない以上、我々にできることはありません。どこの塾・予備校であっても、合格できないのは、この層ではないでしょうか。
正直なところ、真っ当なことをしている塾・予備校であれば、そこについて行くだけで学力が上がります。講師の力は全国レベルか、そうでないかくらいの差で、決定的な差ではないように感じられます。もちろん、志望大学に合格するかは、また別の話になりますが(学力以外の部分もある)。


何度か言っていますが、できる生徒は言われたことを吟味して、よいと思ったことを実践すればいいと思います。
しかし、できない生徒は言われたことを愚直に実践すべきです。
それをやらせるのが仕事だと言われれば、それまでですが、それを本当にできる人間は本当に限られています。できるなら、自分の塾・予備校を作った方が早い。
「やらない生徒に勉強をやらせる」このことが教育産業の永遠のテーマと言っても過言ではありません。
100%できる塾・予備校があれば、そこは生徒・保護者が殺到していることでしょう。


確かに、できないこともないとは思います。
集団授業で「勉強する」空気を作ってしまうことです。できない生徒は空気に弱い。不登校にでもならない限り、授業に出ている以上、空気には逆らえません。
ただ、問題もあります。その空気を感じているときにしか勉強しないこと、空気しか読まない人間になること、です。
本質的に勉強ができるようにならないし、空気で行動する人間は何も考えません。
そんな人間を増産しても、営業的には儲かるかも知れませんが、社会的には不利益になるだけです。


センター試験まで2週間、私立入試まで1ヶ月。
その間になんとかしたいと思っていますが、どうなることやら。


ですが、来年の目標は「生徒を見続けること」。
今年は変に「上」に向いていたので、いろいろと失敗しました。上の言っていることは正しいこともありますが、たいていの場合、道理に合いません。
それよりも「生徒の成績をどう上げるか」、そこだけに向いていれば大きな失敗はしません。
来年はそこに注力していきたいと考えています。