活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

久しぶりに来ました!

遅れながら、『マルドゥック・スクランブル』を読破しました。
冲方丁先生、確かに嘔吐しながらも描き上げただけあって面白いです。


しかし、まさかポーカーのシーンでここまで臨場感と緊迫感が出せるとは驚きです。
そもそも全3巻中半分以上をカジノシーンにつぎ込むとは。普通では考えられないです。しかし、実物を見たら私ならOKを確実に出しますね。それだけ売れなさそうでも、面白いです。早川SF文庫の編集長は見る目があります。


面白さの一つは世界観が出来上がっていることです。なぜ、子のような世界観でなければならないのか。それがストーリー上明確です。
もう一つはキャラの背景と関係性です。それぞれのキャラが持つバックボーンが明確で意味があり、しかもそれがキャラの関係性と連動している。もう無駄のない作品です。


これだけの作品を書くには、相当苦労したと思います。
いやぁ、おいそれと真似はできないと、素直に感激です。